「小説 映画ドラえもん」をオーディオブックで聴いたらモノマネ大会だった

ここ1年ほど、audiobook.jpを利用しています。
これまで隙間時間にラジオや音楽を聴いていましたが、それをオーディオブックに切り替えることで、効率的に読書(聞書)を楽しむことができるようになりました。
これはまさに革命的な体験です。

最近聴いた作品は、「小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」です。
この作品は、慶長佑香さんと國分和人さんという声優さんが、すべてのキャラクターに声を当てているとのことです。

目次

小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)

すべてのキャラクターに声を当てるという挑戦

驚くべきことに、物語の登場人物すべてに2人の声優さんが声を当てているという点です。
audiobook.jpでは、一般的に1作品に数人の声優さんが割り当てられることが多いのですが、この作品では僅か2人で全キャラクターに声を当てるという挑戦をしています。

実際に聴いてみると、そのクオリティには驚かされました。
声優さんたちは、それぞれのキャラクターに対して非常に熱量の高い演技をしており、違和感なくストーリーを楽しむことができました。
特にドラえもんとのび太の声は非常に似ており、音声だけでキャラクターが識別できるその技術力の高さには感銘を受けました。

言語化されるパーソナリティ

物語中の所作やシーンが、ナレーターによって言語化されている点も面白いポイントです。
例えば、のび太があやとりをするシーンでは、「のび太はあやとりが数少ない特技の一つであり、授業に組み込まれないかなと考えているほど」と、その動作に対する背景説明が加えられています。

このような補足情報は、ドラえもんのキャラクターに詳しくない私にとって、物語をより楽しむための付加価値となりました。
小説という形式での表現は、アニメとは異なり、物語の細かい部分も言葉で補完されており、非常に親切でユーザーフレンドリーです。

アニメとは違う、想像力を使う体験

初めてSF小説をオーディオで聴いたのですが、非現実的な内容が多いため、想像力を使いながら物語を楽しむ必要がありました。
映像を通じて見た場合とは異なり、情景や世界観を自分の頭で描くため、挿絵が欲しいと感じる場面もありました。

それでも、ドラえもんがどのような表情で状況に対処しているのか、またはのび太がどんな気持ちで行動しているのかといった、ざっくりとした状況を把握できれば十分に楽しめます。
「完全に理解しよう!」と意気込むのではなく、ドラえもんの世界観を耳で感じることを楽しむという体験が、新鮮で価値がありました。

結論と感想

「小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」をオーディオで聴いた感想としては、非常に楽しく、技術的にも素晴らしい作品でした。
ストーリーにはしっかりと伏線が回収され、気持ちよく終わりを迎えることができました。
また、声優さんたちの技術と努力がなければ成り立たなかったことは間違いありません。

ただし、SF小説という特性上、言葉だけではイメージがしづらい部分もあります。
そのため、作品をより深く楽しむためには、ある程度の想像力が求められますが、ナレーターの解説が非常にわかりやすいため、難解ではありません。

もしこの小説版を聴いた後に、アニメ映画版を観ると、新たな発見や違いを感じるかもしれません。
audiobook.jpの「聴き放題プラン」ではこの作品を聴くことができるので、無料期間などを利用してぜひ一度聴いてみることをおすすめします。

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